熱中症と言っても分類すると、熱失神、熱疲労ん、熱けいれん、熱射病に分けられます。
熱中症とは、それをすべてを総称した呼び方です。
意識がある時は、涼しいところで身体を休め、電解質の水を飲めば良くなる場合が多いです。意識が無い場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
でも、ならないに越したことはないです。
では、何故熱中症になるのか?
身体は生きている限り熱を作り、熱を外に逃がす事を行うことにより、体温を35~37度に保っています。このバランスが崩れたとき、熱中症が起こります。
運動したり、気温が高い時、いつもより体内の熱を作る量が増えます。体温を保つために身体は熱をいつもより逃がさないといけません。
熱を逃がす方法は、
①血液の量を増やす。
②汗をかく。
この2つしかないです。
①により、血液の量が一時的に不足するので血圧がさがり、貧血症状が出ます(熱失神)
②により、脱水症状が続き倦怠感が出る熱疲労や必要なミネラルが失われて筋肉が痙攣(けいれん)する熱けいれんが起こります。
さらに度を超してしまうと、体温調節が効かなくなり日射病となり命に関わる状態になります。
①②を防ぐためには、水分を摂る事が重要であると思っている人がほとんどです。勿論、一時的に渇きはおさまります。しかし、ミネラル濃度を下げない為に次第に水を飲む気持ちがなくなると同時に余分な水分を尿として排泄します。
この状態になると汗をかく前の体液の量を回復できなくなり、運動能力が低下し、体温が上昇して、熱中症の原因となります。
分かり易く言えば、水を飲む事が熱中症の原因となるのです。
だから、同時にミネラルを摂る必要があります。汗の成分の主は塩化ナトリウムですが、勿論それだけではありません。カリウムやマグネシウムなどのミネラルも必要です。
よって、ミネラルを含んだ塩水を飲まなければ、熱中症対策にはなりません。
しかし、世の中に売っている塩はほとんどが精製塩(塩化ナトリウム99%以上)で、この精製塩で作った塩水では、ミネラルバランスを壊すのでこれも熱中症を引き起します。
だから、使う塩は粗塩(岩塩や天日干し、釜揚げの海水塩)を使用しなければ意味がない事も知っておいてください。
☆お勧めの粗塩(岩塩)はこちら!!
市販の熱中症対策飲料より、手作りする方が安くてよいお塩を使う事が出来るのでお勧めです。また、身体が欲しているのはミネラルであって砂糖(糖分)ではありません。市販の熱中症対策飲料には砂糖(糖分)が多すぎますし、そもそも遺伝子組換トウモロコシで作った糖分(果糖ブドウ糖液糖)が含まれている事もあるので、ますます市販の熱中症対策飲料はお勧めできないです。
出来るだけ、手作り!!これが一番です。
では、最後に粗塩水の作り方
500mlの水に、小さじ(ティースプーン)半分(2g)の粗塩を溶かしてのどが乾いたらすぐに飲んでください。冷えていなくても大丈夫です。
※)激しく運動する時や炎天下での作業では、小さじ(ティースプーン)半分~1杯(2~4g)とやや多めに摂ってください。
これで、熱中症対策はばっちりです。
【参考】私たちの身体には、約0.9%の食塩水と同じ浸透圧の血液が循環しています。
※)水だけでなく粗塩を入れましょう!!